常夏のマレーシアで、fabric flower artist(布花作家)として講師業を中心に活動しています。レッスンでは、自らデザインしたオリジナルのパターンと、独自の染色法で指導しています。また、制作時にはカラーとスタイリングの知識をベースに、「お客様に似合う色」や「似合うデザイン」を提案させていただいています。レッスンやスクールのお問い合わせは、facebookより受け付け中です!

2014/08/20

さよならの日に記す、ブラックパンジー


みなさま、こんばんは。いかがお過ごしですか?

今日はどうしても記しておきたいことがあり、こんな夜更けにブログ更新デス。

今では、すっかり布花の虜?になっている375。

毎日、何かしら布花の作業をしています。

昨夜作っていたのは、こちら


ルドゥーテの『美花撰』パンジーのブーケより

ブラック・パンジー


前回ブラッシュノワゼットを作った時と同じように、原画のコピーを見ながら、一から型紙を製作。

初めて作る、濃い色調のお花。色出しは困難を極め、結局深夜0時を回りました。

今朝は、出かける前に朝一番で花に組み上げ、夜遅く帰宅してから、花粉の部分を染めました。

ようやく完成した花は、やっぱり納得いかない部分もあったけれど、今の私の精一杯を詰め込んだ花になりました。



ほんと、どんだけ布花好きなんだってツッコミたくなるぐらい、いつも花のことばかり考えています。

ここまで布花にハマったのは、やはりO先生と出会えたから。布花同好会に入って1年3ヶ月、いつも丁寧に熱心に指導してくださいました。


そして今日は、その大好きなO先生が日本へ本帰国される日でした。



最後のご挨拶をかねて、譲っていただけることになったものを引き取りに先生のお宅へ伺いました。

変圧器や花瓶など、お願いしていたものをいただいたあと、


「あなただったら、きっと完成させてくれると思うから。よかったらもらっていって~」

と言いながら、花の入った3つの容器を渡してくださいました。

中には、それぞれ作りかけのカトレアと和装に合いそうな小さな花飾りが入っていました。




他の方もいらっしゃったのでその場では言えなかったけれど、私が先生の作品を形見分け(?)していただけるなんてっ!!

もう、嬉しいやら、びっくりやら。


なんて素敵なサプライズ。


作りかけの作品なので、組んである作品よりも、花びらの染め方やコテの当て方、色々なことがよく分かり、とても勉強になります。

世界でたった一つだけの宝物。嬉しいなぁ。これ独り占めしていいのかなぁ。

いや、ダメでしょ?

またお日様が登ったら、明るいところで撮影してブログでもご紹介させていただきたいと思います。

きっとこれがさよならではないと思うけれど、またお会いできると信じているけれど、やっぱり寂しさがこみ上げます。


O先生、距離は離れてしまうけれど、ネットを通じてこれからもご指導・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。

よしっ!また明日からコツコツやるぞ~!!


それでは、みなさま、ごきげんよう。