我が家は昨日から一学期が始まり、ようやく「自分の時間」がとれるようになりました。本当に長かった春休み、遅れた分の仕事を取り戻すべく、日夜制作に励んでおります!
先日こちらの記事でご紹介したThe Peranakan Flowersプロジェクト。
初めての作品が完成しましたので、UPしてみます。
bunga telang and primroses
蝶豆とサクラソウ
プラナカン・スタイルの伝統的な衣装「Nyonya kebaya」と「Sarong Batik」に用いられる「buketan」というデザインからインスピレーションを得て、制作致しました。
buketanは、西洋のフラワー・ブーケを模して作られたモチーフで、クバヤの刺繍やサロンのプリントに、ニョニャが好んで使ったデザイン。メインの大輪とサブの小花の組み合わせは、ビンテージのクバヤによく見られます。
お花の色は「ターコイズ・ブルー」と「フューシャ・ピンク」を選択。ターコイズとフューシャは、プラナカン・ウェア(食器)やビーズ・シューズにもよく使われてる代表的なカラー。
原色に近くはっきりとした配色がプラナカンの好む色使いですが、そのまま作ると普段使いのコサージュには、「派手過ぎる」印象です。
今回は、軽やかさを追求して、淡いトーンで制作しました。結果は、あと2トーンぐらい濃い目に色を出してもよかったかなと思いましたが、ひとまず、イメージ通りの作品ができて、ほっとしています。
ちなみに、過去の蝶豆はこちら
プラナカン・シリーズと比べていただくと分かる通り、青みが深く、ぐっと暗い感じです。
ついでに、本物の蝶豆はと申しますと、
このような深い群青色をしています。
蝶豆(bunga telang)はニョニャの伝統的なお菓子「Kuih」に染料として使われているお花です。他に、薄紫と白の蝶豆もあります。
ビンテージのニョニャ・クバヤにも、図案として登場していることから、ニョニャにとって、身近なお花だったことが伺えます。
次回は、本物の蝶豆からとった染料で花を染めてみようかなと思います。
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