常夏のマレーシアで、fabric flower artist(布花作家)として講師業を中心に活動しています。レッスンでは、自らデザインしたオリジナルのパターンと、独自の染色法で指導しています。また、制作時にはカラーとスタイリングの知識をベースに、「お客様に似合う色」や「似合うデザイン」を提案させていただいています。レッスンやスクールのお問い合わせは、facebookより受け付け中です!

2015/03/30

布花とプラナカン

 みなさま、こんばんは。

こんな夜更けにブログ更新デス。

昨日夕方、無事ペナンより戻りました。ペナンでは、新しいお仕事のお誘いをいただいたり、いろんな方との出会いがあったり、公私共に、大変充実した旅となりました。

珍道中の模様もUPしたいところですが、なんと320枚以上写真を撮影してしまい、どこから手をつけたらいいのか、途方にくれております。

そこで、Fabric Flower Artistとして、これだけは絶対にUPしたいと思うものがありましたので、まずはそこだけ?UPしてみます。

画像から



じゃじゃーん!

これ、何だと思いますか?

Pinang Peranakan Mansionで見つけた「Belle Jar」という室内装飾品です。

写真の通り、どう見ても中身は「布花」ですよっ!


Belle Jarはビクトリア王朝時代にイギリスで始まった室内装飾で、元々は鳥の剥製などデリケートなものを飾るためにガラス容器を使っていたのが始まりだそう。それが、イギリス統治時代にプラナカンの女性(nyonya=ニョニャ)たちの間で広まり、このような装飾品が生まれたそうです。

このBelle Jarを見つけた時は、一人でテンションMAXでございました。

他の観光客の方は、どなたも見向きもしないのに、一人でジャーを激写(笑)


博物館の中は、暗かったので、絞りもF1.8まで最大限に開放。シャッタースピードも20以下。それなのに、三脚なし(笑)

もう、ありえない設定で、ちっちもグズるし、焦るし、ブレブレの写真しか撮れてなくて、本当に残念ですが、辛うじて見れるものをこちらにUPしました。



薄いテンセル生地に、一つ一つ細いワイヤーを渡して、ふっくらと仕上げた花びらたち。

100年以上昔の女性達が、今の自分と同じように、一枚一枚花びらを整えて布花を作っていたんだなぁと思ったら、もう、嬉しくて嬉しくて。


一人、感動に浸った一日でした。


うわっ、こんな時間。

寝ますっ!

おやすみなさい。